「医療・ヘルスケア政策データアーカイブ」について

本サイトは、立命館大学大学院先端総合学術研究科講師・後藤基行による研究プロジェクトにより立ち上げられ、現在は同教授・松原洋子による研究資金によって運営されており、そのファンド元は以下となっています。

  • 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム」プロジェクト企画調査「医療におけるトランスサイエンス問題の政策史研究とアーカイブズ構築」(代表:後藤基行、2020年9月 – 2021年3月、体系的課題番号JPMJRX20JA)
    https://projectdb.jst.go.jp/grant/JST-PROJECT-20344900/
  • 日本学術振興会科学研究費助成事業・基盤研究(A)「アーカイブ構築に基づく優生保護法史研究」(代表:松原洋子、2021年4月 – 2024年3月、課題番号21H04344)
    https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21H04344/

上記研究プロジェクトに深く関係する課題であるELSI研究とは、科学技術の応用が人間社会にもたらす倫理的・法制度的・社会的課題について検討するものです。この意味で医学という科学技術の人間と社会への応用において、臨床はもちろん、政策や制度、医療供給システムの中には様々なELSIが歴史的に内在してきました。例えば、精神科領域に現在もある長期入院問題や、旧優生保護法下に行われてきた強制不妊手術の問題などはその一部といえるでしょう。しかしながら、これらのことについて、単に医学の悪しき側面を糾弾するものとしてではなく、厳密な学問研究として、ELSIの観点から過去の医療やヘルスケアの歴史を考察することも重要と私たちは考えます。本サイトは、医療・ヘルスケアの政策史・制度史的研究の基礎となるデータ提供を図りつつも、こうしたELSIという視点を歴史研究の中に導入していくきっかけになることも願っています。

また、本企画は、医療・ヘルスケアに関わる歴史研究と、現代的社会問題や医療従事者の間にある断絶を埋め、歴史と政策、歴史と医療・ヘルスケアの現場、歴史と社会実装を架橋するための知的資源の一部になっていくことも長期的な目標としています。本サイトが、医療・ヘルスケアの変動や進むべき方向を長期的な時間軸で考察する上で、有用な倉庫になれるよう努力していきます。